<拡散強調像の読み方>
・まずは普通のT1や脂肪抑制T2と、Diffusion高信号部を対比!
・motion probing gradient(MPG:動きを検出するための一対の逆向きの傾斜磁場)付加前の画像(b0)と比較し、ADCmapでADC値を評価する。
付加前から高信号の病変は、拡散制限が乏しくてもDWで高信号を示すことがあり、嚢胞や血管腫などで見られる。
・DWで高信号のものをADCチェックする。ADC低値…悪性腫瘍、粘調な液体、亜急性期の血腫や血栓、急性脳梗塞など。
・細胞密度の低い腫瘍、肝細胞癌、腎細胞がんなどではADC低下しないこともある。
<ADC>
ADC:apparent diffusion coefficient。見かけの拡散係数。
拡散係数とは何ぞや?→組織の拡散のしやすさを表す定量的な指標。
MRで得られる拡散係数には、灌流などの拡散以外の要素を含むため、「見かけの」とついている。
ADCmapは、ADC値を画素ごとに計算して作成する画像で、T2の影響が排除されている。ROIを用いてADC値を測定することができる。