IBD 最近の話題

①STRIDE-IIが2020年に発表された

IBDの国際的な組織であるIOIBD(International Organization for the study of Inflammatory Bowel Disease)が2020年に提唱した治療戦略がSTRIDE-II。STRIDE:Selecting therapeutic targets in Inflammatory Bowel Disease(STRIDE)

 STRIDE-IIでは、病態に応じて目標を定め、目標が達成されたら次の目標へとステップアップする流れを提示している(Treat to Target strategies)。

②臨床寛解、粘膜治癒とスコア

 スコアとしては、Mayo Scoreの内視鏡スコア部分であるMayo endoscopic subscoreが用いられることが多い(MES)。

 最近の論文では、mucosal healing=MES0,1とし、その中でもcomplete mucosal healing=MES0とする傾向がある。論文を読む際には、何をMHと定義しているかに注意して結果を読む必要がある。

③LPG

CRPは病勢を反映するバイオマーカーとしては、鋭敏とは言い難い。

便中カルプロテクチンは有用であるが、便を持参しなければならないのが、実臨床では使いづらい。

 2020年6月1日より、血清マーカーであるLPG(ロイシンリッチα2グリコプロテイン)が潰瘍性大腸炎に保険適用となった。ロイシンリッチリピートと呼ばれるドメインを8つ含む約50kDaの糖たんぱく質で、炎症局所で産生される。CRPが正常域でも、炎症を鋭敏に反映する。保険上は、3か月に1回しか算定できないことに注意。

 LPGのカットオフ値に関しては種々報告がある。MES0のカットオフ値としては12.7μg/mLが適切と、Sci Rep 2021に報告あり。

④AI

EndoBRAINーUC:2021年5月に発売された。

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