通常のMRIでは、水と脂肪の信号を同時に記録している。
例えば、水の信号が3、脂肪の信号が2とすると、計5の信号として記録する。
この脂肪の信号を、逆向きで記録することができる。その場合、水の信号が3、脂肪の信号が-2となって、計3-2=1の信号となる。
opposed phaseでは、脂肪と水の混在するボクセルの信号が低下することになる。これによって、微量な脂肪成分を検出できる。in-phaseでhigh、opposed-phaseでlowとなれば、脂肪を含むものと判定できる。選択的脂肪抑制法を行えばよいではないかとなるが、それでは微量の信号低下になるため、検出できない。
肝のin-phaseとopposed-phaseの見分け方:肝に黒い細い縁取りがあるのがopposed-phase。無いのがin-phase。