完全に、自分の覚える用です。
<非小細胞肺がん>
1. 術後化学療法
・pStageII,IIIA⇒CDDPを含む多剤併用療法。
・pStageIA~IIA⇒UFT
2. 局所進行NSCLC
CDDP+DTX+RT
or
CBDCA+PTX+RT
or
71歳以上でCDDP使えない人には低用量CBDCA連日投与+RT
これらのCRTのあと、デュルバルマブ(イミフィンジ)による地固め療法12か月。
※デュルバルマブは抗PD-L1抗体。2週間ごとに点滴する。
3. 進行期NSCLC
(1)ドライバー遺伝子変異/転座陽性肺がん
1)活性型EGFR変異陽性肺がん
東洋人、女性、非~軽喫煙者、腺癌
本邦では腺癌の50%に認められる。
EGFR-TKI単剤もしくは他剤との併用。単剤と併用どちらが良いのかは現時点で定まっていない。
EGFR-TKI
第一世代:ゲフィチニブ(イレッサ)、エルロチニブ(タルセバ)
第二世代:アファチニブ(ジオトリフ)、ダコミチニブ(ビジンプロ)
第三世代:オシメルチニブ(タグリッソ) ←推奨!
EGFR-TKIによる間質性肺炎…2~10%に生じる。
2) ALK融合遺伝子陽性肺がん
腺癌、非喫煙者、若年者
ALK-TKI
第二世代のアレクチニブ(アレセンサ)が推奨される。また、第三世代のブリガチニブ(アルンブリグ)とロルラチニブ(ローブレナ)が提案される。
3) ROS1融合遺伝子陽性肺がん
NSCLC全体の1~2%と稀!
クリゾチニブ(ザーコリ)が推奨される。
4) BRAF変異陽性肺がん
喫煙者、男性
BRAF V600E変異陽性⇒ダブラフェニブ+トラメチニブ
※ダブラフェニブ:BRAF阻害薬
※トラメチニブ:MEK阻害薬
5) MET変異陽性
高齢者
性差や喫煙有無は関係ない。
MET-TKI
テポチニブ(テプミトコ)
カプマチニブ(タブレクタ)
6)RET融合遺伝子陽性肺がん
非喫煙者、女性、若年者
RET-TKI
セルペルカチニブ(レットヴィモ)
(2)ドライバー遺伝子変異/転座陰性NSCLC
1) ICI単剤
PD-L1高発現ならペンブロリズマブもしくはアテゾリズマブ単剤。
2)ICI+プラチナ
PS良好な場合。ただし、ICI単剤との比較試験はない。
3) PD-L1発現率を問わず…ニボルマブ+イピリムマブ(±プラチナ製剤)
4)組織型による使い分け
扁平上皮癌以外に用いる…プラチナ+ペメトレキセド、ベバシズマブ
扁平上皮癌には…ネダプラチン+DTX
ネシツムマブ(ポートラーザ)←抗EGFR抗体
5)二次治療
一次治療でICI未使用なら
ニボルマブorペムブロリズマブorアテゾリズマブ。←ペムブロリズマブはPD-L1≧1%の時のみ。
DTX+ラムシルマブも選択肢となる。
一次治療でICI使用済みなら
DTX±ラムシルマブ
ペメトレキセド
S-1
6)IV期高齢者NSCLC
非SCC⇒CBDCA+ペメトレキセド
SCC⇒CBDCA+nab-PTX
変異陽性ならキナーゼ阻害薬もOK。
<小細胞肺がん>
1. 限局型
RT+CDDP+VP-16 4サイクル ⇒予防的全脳照射(PCI)
2. 進展型
・プラチナ製剤+VP-16+ICI(アテゾリズマブ、デュルバルマブ)
・ICIを使わない場合は、CDDP+イリノテカン
3. 再発
sensitive relapse
前と同じレジメン
CDDP+VP-16+イリノテカン
ノギテカン ←トポイソメラーゼ阻害剤
アムルビシン ←アントラサイクリン系
refractory relapse
意義が確立されていない。