アンケート研究実施するうえでの細かい注意点

・ずらっと選択肢を並べて、「該当するものに〇を付けてください」という形式にすると、選択肢の中にあるのに見落として「その他」の自由記入欄に記載する人がいる。そうするとデータクリーニングが大変。以下のような形式にして、一つずつ、選んでもらうようにした方がよい。

ありなし
心窩部痛12
背部痛12
腹部膨満感12

・単位を間違えて記入する人が多いので、わかりやすくマスを設けるなど工夫する。

身長□□□.□cm、体重□□.□kg といったように。

・以下のような表形式の質問は、答え方を間違えやすい(症状がある選択肢だけ〇を付けたり、選択肢の言葉のところに〇を付けたり)ので、なるべく避ける。

とても痛い少し痛い痛くない
朝起きたときの痛みは?123
食後の痛みは?123

・データ処理の際、変数名はわかりやすいものとし、使っている解析ソフトに対応させる。半角英数で、大文字か小文字かに統一する。注意点として、一番上にあげた質問のような、回答が複数ある質問については、選択肢ごとに変数名をつける(たとえば上の例では、心窩部痛をQ1_1、背部痛をQ1_2とするなど)。

・回答選択肢のコーディングの際には、一問目でいいえ=0、はい=1としたなら、そのあとの質問も同じ規則性でコーディングする。

・欠損値はピリオドで表すことが多いが、例えば未回収と欠損を区別したいときなど、ありえない桁数の数字、例えば未回収9999、欠損8888などとすることもある。

・データ入力は基本、縦に対象者(ID)、横に変数を入力していく。

・入力規則(こういう間違いがある場合、どう対応する)を事前に決めておく。例えば、回答以外の番号が記入されていたら、欠損にするなど。

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