γδT細胞、受動免疫と能動免疫、NK細胞とNKT細胞

・ガンマデルタT細胞

ヒトの末梢血中に含まれるTリンパ球のうち、γδ鎖のT細胞受容体(TCR)を発現するT細胞のこと。存在比率としては少ない。 γδ型T細胞は、表皮や消化管の上皮などの外来抗原に曝露される組織に多く存在する。樹状細胞などから提示される情報に依存せずに、イソペンテニルピロリン酸やMIC A/Bなど、異常な細胞全般にみられる分子を目印としてがん細胞を認識し、攻撃を加える。

・受動免疫と能動免疫

受動免疫:体の外で攻撃力を高めた免疫細胞や、人工的に合成した抗体を投与する。

能動免疫:体のなかで免疫を高めて、がんに対する攻撃を引き起こす方法。非特異的免疫賦活薬、サイトカイン、がん抗原を投与する治療法(がんワクチン療法、樹状細胞療法など。

・NK細胞とNKT細胞

NK細胞:自然免疫系。循環しているリンパ球の8~20%を占める。抗原に依存しない、概して免疫学的記憶や長期の防御免疫をもたらさない仕方で機能する。

NKT細胞:1986年に発見された「第4のリンパ球」。他の免疫細胞を活性化することにより、長期にわたり抗腫瘍効果を発揮する「長期免疫記憶」を誘導する中心的な働きをする。

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