白血病 薬物療法

1. 急性骨髄性白血病

(1)APL以外

 ダウノルビシン(DNR)もしくはイダルビシン(IDR) +シタラビン(Ara-C)

 ケモのみでは長期予後が厳しいと予想される症例には、第一寛解期に同種造血幹細胞移植を行う。

 強力な治療が適さない症例には、

  ベネトクラクス(ベネクレクスタ)アザシチジン(ビダーザ)

  ベネトクラクス(ベネクレクスタ)シタラビン(Ara-C)

 による治療を行う。

  ※ベネトクラクス:BCL2蛋白阻害薬。それによりアポトーシスを誘導する。

(2) APL

   ATRA+亜ヒ酸

2. 急性リンパ性白血病

(1)Ph染色体陽性ALL以外

 寛解導入:多剤併用

 地固め:Ara-C大量療法もしくはMTX大量療法

 維持療法1~2年間

(2) Ph染色体陽性ALL

   イマチニブ(グリベック)

 ダサチニブ(スプリセル)

 ポナチニブ(アイクルシグ)  

  +ケモ

3. 慢性骨髄性白血病

 イマチニブ(グリベック)

 ニロチニブ(タシグナ)

 ポナチニブ(アイクルシグ)ABL変異T315Iが生じたら、これ。

 ボスチニブ(ボシュリフ)

 

 あと新しい、アシミニブ(セムブリックス)

 それでも抑えられなければ同種造血幹細胞移植

4.ブリナツモマブ:再発または難治性のB細胞性急性リンパ性白血病に適応。

  がん細胞(B細胞)のCD19抗原と、T細胞のCD3抗原を、橋渡しする。

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