<クリニカルシナリオとは>
CS1:相対的体液過剰の病態。sBPが140mmHgより高い。→血管拡張薬+利尿薬
CS2:絶対的体液過剰の病態。sBP100~140mmHg。→利尿薬+血管拡張薬
CS3:低心拍出の病態。sBP100mmHg未満。→補液、強心薬、補助循環
実際の症例においてはこれら3つの病態が混在しており、どれか一つの病態のみで心不全を発症しているのではない。普段の血圧と比べて心不全発症時の血圧が高いか低いかを一つの参考に、身体所見も加味して、「どれが一番主要な病態なのか」を判断する。
下大静脈径と呼吸性変動の有無を見る。径が拡大し、呼吸性変動が乏しければ溢水状態。短軸で円形に近ければ溢水の可能性。