亜鉛と肝性脳症

・亜鉛の細胞内外での働き…シグナル伝達因子

・肝疾患患者と亜鉛の関係
肝疾患→肝臓の尿素回路系の機能低下→BCAA欠乏→肝性脳症

亜鉛は尿路回路系のオルニチントランスカルバミラーゼ(OTC)の活性に必須であるので、亜鉛不足では尿路回路系の機能が低下する。

・肝硬変患者で亜鉛測定・補充を考えるタイミングは?
→ひとつのエキスパートオピニオンとして、BCAA投与を考えるとき、すなわちAlb 3.5以下であるときに、血清亜鉛濃度を測定し、70μg/dl未満程度であれば補充療法を開始してはどうかとのこと。150μg/dlを超えれば減量を検討するとの意見あり。

・保険適応…2017年3月に「低亜鉛血症」がノベルジンの適応疾患に入った。

タイトルとURLをコピーしました