ラゲブリオ、ベクルリー

最近投与する機会が出てきたので、自分まとめ。

①経口薬概観
2021年12月24日 ラゲブリオ(一般名モルヌピラビル) 特例承認
2022年2月10日 パキロビット(一般名ニルマトレルビル/リトナビル 特例承認
2022年11月22日 ゾコーバ (一般名 エンシトレルビルフマル酸 ) 緊急承認
 ラゲブリオは2022年9月16日から一般流通が開始され、通常の医薬品と同様の取扱いが可能となった。パキロビットやゾコーバについては、安定的な供給が難しいことから一般流通は行われず、供給が安定するまでの間、国において買い上げ、治療を行う医療機関や薬局に無償で提供される。

②ラゲブリオ
一般名:モルヌピラビル。
以下の重症化リスクを1つ以上有する患者に投与。
61歳以上
活動性の癌(免疫抑制又は高い死亡率を伴わない癌は除く)
慢性腎臓病
慢性閉塞性肺疾患
肥満(BMI30kg/m2以上)
重篤な心疾患(心不全、冠動脈疾患又は心筋症)
糖尿病
ダウン症
脳神経疾患(多発性硬化症、ハンチントン病、重症筋無力症等)
コントロール不良のHIV感染症およびAIDS
肝硬変等の重度の肝臓疾患
臓器移植後、骨髄移植、幹細胞移植後   等

③ベクルリー:点滴投与
一般名:レムデシビル
RNAウイルスに対し広く活性を示すRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害薬。元来はエボラウイルス感染症の治療薬として開発されたが、in vitroでSARS-CoV2に対し良好な活性を示す。通常、成人及び体重40 kg以上の小児にはレムデシビルとして、投与初日に200 mgを、投与2日目以降は100 mgを1日1回点滴静注する。COVID-19の症状が発現してから速やかに投与を開始し、3日目まで投与する。ただし、肺炎を有するCOVID-19患者では、目安として、5日目まで投与し、症状の改善が認められない場合には10日目まで投与する。

タイトルとURLをコピーしました