フロセミド 内服と静注

①作用機序

ヘンレループ上行脚のNa-K-Cl共輸送体に作用して、ナトリウム、カリウム、クロールの再吸収を阻害し、ナトリウム利尿を起こす。

②静注と内服の切り替え量は?

経口フロセミドのバイオアベイラビリティは10〜100%と、個体差が大きい。よって、経験則的に50%で換算し、「経口薬の2倍量が静注と同等とされるケース」もあるが、過量または不十分となる可能性もある。同量で開始し、患者状態を確認しながら、投与量を調節するのが無難か。

③注意点

・フロセミドはアルブミンに結合して運搬される。→低アルブミン血症では効果発現が乏しくなる。

・内服薬は腸管浮腫がある状態ではバイオアベイラビリティ下がる。→安定した状態となってから切り替えを。

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