2014年の第1版からの変更点は以下。
・JCOG0607(cT1a,UL1, 3cm以下の分化型腺癌と、cT1a, UL0, 2cmを超える分化型腺癌のESD長期成績)、JCOG1009/1010(cT1a, UL0, 2cm以下の未分化型腺癌のESD長期成績)の結果を踏まえ、これらが適応拡大病変⇒ESD絶対適応病変に変わった。
・もともとESD絶対適応病変とされていたcT1a, UL0, 2cm以下の分化型腺癌はEMR/ESD絶対適応病変となった。
・適応拡大病変としては、初回のESD/EMR時に絶対適応病変で、かつ根治度がeCuraC-1で、その後に粘膜内癌で局所再発した病変であれば、ESDの適応拡大病変として扱うことが可能と記載されている。
・絶対適応でもなく適応拡大でもない早期胃癌に対しては、Ptの状況等考慮し内視鏡治療が適応される場合もある。これらの病変を相対適応病変とした。
・根治度はeCuraA~Cで表される。
eCuraA:治癒切除
eCuraB:3cm以下の分化型優位でpT1b1(SM1)(粘膜筋板から500μm未満), HM0, VM0, Lyo, V0であった場合。
eCuraC:2014年版における非治癒切除に該当。
eCuraC-1:分化型癌の一括切除で側方断端もしくは分割切除のみがeCuraA,Bの基準から外れるもの。
eCuraC-2:それ以外。原則として追加opeの対象。