悪性リンパ腫、多発性骨髄腫

<悪性リンパ腫>

1. ホジキンリンパ腫

(1)限局期:ABVD療法のあとにIFRT

   ドキソルビシン(アドリアシン)

   ブレオマイシン

   ビンブラスチン

   ダカルバジン

  

(2)進行期

  ABVD療法

  A-AVD療法:Aはアドセトリス、一般名は…ブレンツキシマブCD30を標的とした抗体医薬。CD30陽性のリンパ腫細胞に結合し、細胞内でMMAEが微小管を阻害する。

(3)再発・難治

  HDC/ASCT

  ニボルマブ

  キイトルーダ

2. DLBCL

 R-CHOPIFRT

 再発・難治

  ⇒●BR療法(ベンダムスチン+リツキシマブ)ポラツズマブ ベドティン(ポライビー)

   ※ポラツズマブ ベドティンはCD79bを特異的に認識するポラツズマブにMMAEを結合したもの。

   ●CART細胞療法 チサゲンレクルユーセル(キムリア) CD19

3. 進行期FL

    R-CHOP

    BR療法(ベンダムスチン+リツキシマブ)

4. ATL

    モガリズマブ(ポテリジオ)をケモに組み合わせることもある。

   ※モガリズマブ…抗CCR4抗体。

 65~70歳未満には、早期の同種造血幹細胞移植

 再発・難治例にはレナリドミド、HDAC阻害薬ツシジノスタット

   ※HDAC…ヒストン脱アセチル化酵素

<多発性骨髄腫>

 MGUS, くすぶり型は治療対象とならない。

 症候性骨髄腫には、

  ・triplet療法

    ボルテゾミブレナリドミド等+デキサメタゾン

  ・ダラツムマブ…抗CD38抗体

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